2016年4月18日月曜日

【メディア掲載】土壌プロジェクトを取材いただきました(朝日新聞)

2016年4月17日朝日新聞(電子版および、福島中会版朝刊25ページ)で、当会の土壌プロジェクトについてかなり丁寧にご紹介いただきました。これからさらに、まだ採取の進んでいない地域の採取測定を進めていきます。
ご協力のほど、よろしくお願いいたします!

画像の掲載許可をいただきましたので誌面もご紹介します。
☆電子版はこちら→ http://www.asahi.com/articles/ASJ414S44J41UGTB00Y.html

☆特集「東日本大震災5年 ふくしま」→ http://www.asahi.com/area/fukushima/articles/MTW20160418071450001.html






2016年4月13日水曜日

【新規参加】「那須希望の砦」が加わりました

栃木県那須市の「那須希望の砦」が加わりました。
測定室情報はこちら→ http://www.minnanods.net/labs/nasukibou.html

★クラウドファンディング応援のお願い
那須希望の砦は、2011年5月より、栃木県北で放射能から子どもを守ることを目的に活
動しているグループです。
空間線量測定、食品等の測定、各種調査(除染方法、移行係数、栃木県北の地面表面の
汚染状況など)を行なっています。活動内容は、HP、Facebookをご覧ください。
http://nasutoride.jp/
https://www.facebook.com/nasukiboutoride/
今後、栃木県北のホットスポット調査をするため、ホットスポットファインダー(HS
F)の購入を計画しています。
現在、クラウドファンディングで資金集めを行なっております。
目標達成まで、もう一息の所まで来ています。
どうか、皆様のご支援をいただければ幸いです。
詳しくは下記をご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/nasutoride


2016年4月10日日曜日

第2回土壌プロジェクト報告会でのご質問への回答

去る3月27日に行われた東日本土壌ベクレル測定プロジェクト第2回報告会にて、質問をいただきながら、時間の関係上、回答があまりできませんでしたので、会場でお約束申し上げた通り、Web上で回答させていただきます。
よろしくお願いいたします。
 文責:みんなのデータサイト事務局長 石丸

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■ご質問:日本海側に旅行に行った時、公園などの土を採取するのも可能か?

 回答:公園は基本的に採取許可を取っていただくことを原則としております。お手数ですが、許可をお取りいただいてからお願いいたします。

■ご質問:地権者のOKがあれば私有地でもいいか?

 回答:地権者の許可があればもちろん問題ありません。また100m四方を四捨五入して表示いたしますので、よほど大きな土地でない限りは、採取場所の詳細特定はできない形で公開しております。ぜひ、積極的なご採取をお願いいたします。

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■ご質問:畑など耕したところでは5cmでは意味がないのでは?

 回答:はい。基本的に手つかずの場所の採取をお願いしております。耕している場合は、数値が低くなっており、事故後できるだけそのままの土壌を測定する、という要件にあいません。

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■ご質問:厚労省や地方自治体の持っている土壌測定データとの相違などはあるのでしょうか?

 回答:地方自治体が発表するデータと土壌プロジェクトのデータは、概ね近いような範囲の値を示すことが多いように伺えます。ただ、同一地域内でも、採取場所や条件で数値に一定のばらつきがありますので、あまり細かい数値での比較はそれほど意味を持ちにくいかもしれません。広い範囲で見ると、やはりかなり様々な傾向が見えてまいります。土壌データは基本的に文部科学省や環境省の管轄であり、田畑は農林水産省の管轄となっています。厚労省は食品データを多くの積み上げてきています。

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■ご質問:セシウムがOKでもストロンチウムが高くてセシウムで安心してしまいストロンチウムを多く摂取してしまっている可能性がありますが、ストロンチウムの今後の測定をしていく予定はありますか?

 回答:放射性ストロンチウムの測定は非常に困難なものであり、みんなのデータサイトとしては取り組むことが難しいと考えております。データサイトには参加しておられませんが、いわきの測定室「たらちね」さんでストロンチウム測定を行っておられることはとても素晴らしく、また稀有なことです。ぜひ、たらちねさんの活動をご支援、ご注目ください。また、乳歯を集めて放射性ストロンチウムを測定するプロジェクトを、みんなのデータサイトに参画しているC-ラボの大沼ご夫妻も関わられて、準備されつつあります。そちらもあわせてご覧下さい。
 基本的に放射性ストロンチウムは、大体の地域において、これまで見られているデータでは、放射性セシウムに比べて100分の1から1000分の1ぐらいの傾向が見られています。ただ、ごく近場の地域や、海への放出など、まだまだわからない・検証が足りていないことは多々ありますので、ぜひ、たらちねさんや乳歯測定のプロジェクトのご支援・ご注目をお勧めいたします。
http://minnanodatasite.blogspot.jp/2016/04/c.html (乳歯保存ネットワーク)

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■ご質問:プロジェクトの最終形はどのような形になりますか?

 回答:東日本17都県をできるだけ網羅する形でマップ化し、Webのみならず紙のマップにも落として行きます。そのデータから見えてくる傾向をグラフやその他の表現で可視化してまいります。チェルノブイリとの単純な比較はできませんが、仮の比較は行い、参照点として行きます。海外にも情報を発信していくことを準備しています。補完プロジェクトとして、マイクロホットスポット測定のプロジェクトも行ってまいります。

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■ご質問:このデータを見る人が、例えば汚染が低いので安全だと思ってしまう危険性についてはどのように考えておられますか?数センチずれただけで全く値が変わるということも、併せて伝えていく必要はないのでしょうか。

 回答:データを見て、簡単に安全危険の判断をすることは難しいかもしれません。東日本の多くをカバーするという大きなプロジェクトであり、採取地点はまばらなので、あくまでも個々の数値は参考値の域を出ません。その数値がその地域を代表する数値だとも言い切れません。ただ、そのような値を示す土壌汚染があった、ということの事実とはなります。その値が高ければ高いほど、やはり諸々の注意や対策が必要になってくるかと思われます。
 低い数値を見て安全と思う危険性、というのは、データの最終的なご判断はどうしても各自に委ねられてしまいますので、そのようにご判断される方がおられることも避け難いことかと思います。みんなのデータサイトでは、多くのデータを公表させていただいておりますが、数値の判断をこちらですることはできるだけ控え、できる限り正確に測った数値を、データの中立性を保ちながら公表していくという姿勢をとっております。危険と判断される方も安全と判断される方もおられますが、みんなのデータサイトとしてできることは、できるだけ正確に測定したデータを多く公表させていただき、判断の材料を増やす、ということかと考えております。

 採取場所によって数値がかなり違ってしまうことがあるのは、おっしゃるとおりとても大事な視点です。我々のプロジェクトでは、採取講習会などではそのようなこともお伝えしておりますが、Webなどでももっとその点をお伝えする必要があると以前より思っております。ご指摘をありがとうございます。

2016年4月4日月曜日

【名古屋C-ラボより】乳歯保存ネットワークのご紹介

名古屋C-ラボの大沼章子さん(みんなのデータサイト共同代表)、
大沼淳一さんも運営委員として名を連ねている「乳歯保存ネットワーク」のご紹介です。




福島原発事故によって放出された様々な放射性核種のうち、
事故後5年を経過して、最も警戒すべき核種は、セシウム137134
そしてストロンチウム90です。ストロンチウム90は半減期が29年と長く、
しかも骨に沈着して内部被曝をもたらし、
生物学的半減期はほぼ一生という危険な核種です。


しかし、政府も東電もストロンチウムについては測定が難しいことを言い訳にして
ほとんどデータを出していません。







骨に沈着したストロンチウム90の測定には、乳歯を溶かして測る方法が最も適しています。

福島事故の時にお母さんの胎内にいた子供たちの乳歯が今年から抜け始めます。
エナメル質は主に胎内で形成されるので、この子供たちの乳歯のデータはとても重要です。
また、それ以前に生まれた子供たちや汚染がなかった地域の子どもたちの歯も対照群として重要です。
東海地方では乳歯1本のストロンチウム90の測定が出来る研究所の設立も検討されていますが、
まずは、乳歯の保存運動が先行して立ち上がりました。
その発足集会が326日に岐阜市で開催され、
映画「真実はどこに」のヴラディーミル・チェルトコフ監督が基調講演をしました。


◆乳歯保存ネットワーク
 詳細は、乳歯保存ネットワークのホームページをご覧ください。



2016年4月3日日曜日

【4/17・長岡市】土壌採取講習会のお知らせ

新潟県長岡市にて 採取講習会を行います。
ぜひお誘い合わせの上 ご参加ください。

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「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」土壌採取講習会 @長岡市

日時:4月17日(日) 午後1時30分〜(開場午後1時)

場所:まちなかキャンパス長岡 5F交流ルーム
長岡市大手通り2-6フェニックス大手イースト (0258-39-3300)
JR信越線「長岡駅」下車大手口徒歩5分


内容:土壌の採取法(ポイントの選び方、採取範囲、夾雑物の除去、記帳の方法、GPSを用いた地点の特定法)を学びます。

講師:石丸偉丈(みんなのデータサイト事務局長・こどもみらい測定所代表)、 小山貴弓(みんなのデータサイト実務グループ)

皆さんの力で、新潟県のデータ空白地帯を埋めましょう!
参加費無料!


お問い合わせ:niigatadjp@gmail.com
080-3208-6563 (村上/あがのラボ)

【4/16・新潟市】土壌採取講習会のお知らせ

新潟市で土壌採取講習会を開催します。
お誘い合わせの上ぜひご参加ください。

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「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」土壌採取講習会 @新潟市

日時:4月16日(土) 午後1時30分〜(開場午後1時)

場所:西新潟市民会館(小針青山公民館)3F研修室
新潟市西区小針2-24-1 (025-230-1071)
JR越後線「小針駅」下車徒歩15分

内容:土壌の採取法(ポイントの選び方、採取範囲、夾雑物の除去、記帳の方法、GPSを用いた地点の特定法)を学びます。

講師:石丸偉丈(みんなのデータサイト事務局長・こどもみらい測定所代表)、 小山貴弓(みんなのデータサイト実務グループ)

皆さんの力で、新潟県のデータ空白地帯を埋めましょう!
参加費無料!

お問い合わせ:niigatadjp@gmail.com
080-3208-6563 (村上/あがのラボ)

2016年4月1日金曜日

第2回土壌プロジェクト報告イベントレポート2(3/27開催)「3.11後の想いの桜」コメント

3/27のイベント時に、「3.11後の想いの桜」という企画をしました。

参加した皆様にとって、3.11後に想うことはなんでしょうか?桜の木に想いの花を咲かせてみませんか?
一人ひとりの想いと力を合わせていけたらとの思いで企画しました。

イベントの中では、残念ながら皆様から頂戴したメッセージを紹介する時間がなくなってしまいましたので、こちらで紹介させていただきます。





◯ あの直後の数日は、新宿のネオンも消えたのにー
 みんな忘れるのが『早過ぎ』 次の事故が起きて後悔するなよーー

◯5年目の桜の季節です。 
 5年経って良くなりましたか? 深刻になりましたか?
 行きやすいですか? 生きづらいですか?

◯ 「市民力」が希望♥️ M

◯「子どもを守る」ために学んでいこうと思いました(K)。

◯ 3.11で失われたいのち、そして 与えられたいのち。
 そのどちらにも大きなお役目があるのだと感じています。
 わたしたちひとりひとりにできること、みんなで光をめざすこと。(NE)

◯ 安心して暮らせるようこれからも微力ながら活動していきます (M)

◯ 分断の種を蒔くのをやめて、もう一度つながり合って、
 光の差す方向へみんなで一緒に歩みましょう!(K)

◯みんなが明るく住める日本にしていきたいですね

◯ 事実をありのままに見つめて、向き合っていきたい。(N)

◯測ります〜♥️

◯2度と同じことを繰り返さないためにも、力を合わせたい


◯ 再稼働を許さないために知りましょう。
 何が起こってきたのか、あの日何が起こったのか、そして
 今何が起きているのか。
 測る・知る・行動する 
 みんなでネ♥️ (T)

◯ こどものことを最優先に考える社会へ (K)

◯6年目 考え続けます。 行動します。


















ご協力くださった皆様、ありがとうございました。


第2回土壌プロジェクト報告イベントレポート1(3/27開催)


開催日時: 2016年3月27日
場所: 慶応大学三田キャンパス
参加者数: 約70人









 

1)土壌汚染、こうわかってきた!

   これまでの調査結果を公開・解析の発表

原発事故による放射能の流れについて(名古屋C-ラボ 大沼章子さん)
2011.3.113.21の間に福島から流れた放射能汚染について
何が起こったか、現在はどんな状況か、福島第一原発からの放射能の放出量、どのように伝えられたか、SPEEDI・米国・ドイツ・日本政府(土壌調査など)を紹介。身の回りの放射能汚染度が、SvBq/2ではわかりにくい!
濃度表示(Bq/kg)で知ろう。今居る場所の汚染度をベクレル(Bq)数で知ろう!各種データからの分析、チェルノブイリ移住法による比較などを行った。

「山梨県の測定データと地形の相関関係について」(町田はかるーむ 瀬尾さん)
土壌プロジェクトで採取した山梨県のデータを分析し、地形によってどこにどのように放射能が流れ込み沈着したのかが明らかになった。
平野部は少ない。山の上に放射性物質がある、移動過程に山岳がある場合、県内に入った放射性物質は、わずかな距離の間でその濃度を大きく低下させているのではないかと紹介した。




















「土壌プロジェクトの着地点、未来像」(事務局長 石丸)
当プロジェクトとしては、以下のスケジュールで一区切りし、無料測定を終えて揃えたデータで紙のマップの作成に取りかかる。
日本海側はまだ採取が進んでいないこと、あと1年弱でそれらの空白域の採取・測定に注力することを呼びかけた。


スケジュール:20171月末までに採取。
       2017年2月末までに測定を終える。
       20173月データ入力を終える。

*その後その時点迄に揃っているデータを「減衰補正」して基準日を統一した上でデータ解析や地図の作製等に取りかかります。

*なお、上記プロジェクト期間終了後も、通常の採取・測定(測定室ごとに価格あり)は継続します。測定そのものを打ち切るわけではありません。


空白域の確認方法: http://www.minnanods.net/soil/より
空白域を皆様に確認していただけるように、「空白域・採取完了」ボタンを実装しました。地域ごとに目標採取数を満たしているかどうか一目で分かります。
ピンクマリネリの表示=採取完了、青いマリネリ=採取地点が足りない地域を表します。


2)功労者への感謝
 個人で複数自治体に採取交渉を行い、57地点の採取を進めた山本さんに感謝状をお送りしました。


3)今後1年の目標:空白域に特化した土壌採取の具体的方策
   採取数2,500件を目指して ~新潟県の取り組み~


新潟県内の採取を進める計画について、あがの市民放射線測定室「あがのラボ」村上さんが活動内容を紹介。

人的ネットワークを活用し、直接会いに行って話をする機会を設けることで、関心を持ってもらい一緒に活動できるようになった事例を紹介していただきました。


4)ゲスト講演
「放射能の測定活動」や「データの見える化」について各分野でご活躍いただいている4人の方々にスピーチをいただきました。


●野口靖さん(インタラクティブ・フクシマ・プロジェクト)
3.11以降、情報が錯そうしていて何が本当なのか分からない中、放射線に関しても分かりやすく伝えるために、何ができるか考え、既に公開されている様々なデータを分かりやすく情報を伝えられるようなサイトをつくられたことをご紹介いただきました。
RADIATION&FOOD MAP in JAPAN
「ラビット博士の放射線講座」では、放射線についての知識を分かりやすく伝えられるよう考えた。http://interactivefukushima.org/lecture/

●和田秀子さん(ママレボ)
福島県内の小中学校周辺の土壌測定することにした経緯と結果について。空間線量と土壌測定結果が必ずしも一致せず、空間線量が低くても実際には汚染度が高いホットスポットである地点もあった。また少し離れただけでも測定数値が大幅に違うケースもあったことをご報告いただきました。






●田中キキさん(セーフキャスト)
世界規模のデータ提供活動、空間線量調査を通して思うこと
SAFECAST
市民による放射線(空間線量)計測とマッピング。4000万ポイントの結果を集積。
データはホームページからダウンロードして外部の方も利用できます。





●平井有太さん(土壌スクリーニング・プロジェクト)
福島で10万件の土壌調査をおこなって感じた葛藤とその意義
JA新ふくしま、生活協同組合、福島大学の連携による土壌スクリーニング・プロジェクトを紹介。
多彩な地図表現、2011年に福島大学が音頭をとりチェルノブイリ汚染のマップとの比較、経年変化、今後は野菜類の移行係数などもできたらよいとも。ふくしまを自分ごととして捉えていって欲しいということを伝えていただきました。


5)土壌プロジェクトを補完する新たな試み(高濃度検体への取り組み)
など


従来の土壌プロジェクトでは、マイクロホットスポットは同一地図上で表示・比較することはできないので、対象から除いています。
しかし実際にはマイクロホットスポットもあることは事実で、無視することはできません。そこで、データサイトの土壌プロジェクトとは別に、一定の採取方法で採取した高濃度検体の測定データ結果を掲載できるよう「ホットスポット インベスティゲイターズ フォートゥルース」と連携して準備を進めています。
土壌プロジェクトのマップとは別の形で、これらの汚染についての見える化、記録を進めていく予定です。


6)マリネリくんコラージュアクションのお知らせ

たくさんの方々からの応援メッセージや画像などを寄せていただき一同に掲載・閲覧できるページを作成予定。
3000人の仲間が集まると、3000のメッセージがちりばめられた「マリネリくんコラージュ」が完成する仕組みです。
東日本17都県にわたる土壌プロジェクト支援のための一口千円での募金と連動します。






*6月頃にお披露目予定。 その節は、ぜひご協力をお願いします。